韓国を訪問してきました
- spoonprd
- 2017年8月8日
- 読了時間: 4分
2017年6月26日から30日までの間、韓国を訪問してきました!
今回はその背景と、韓国で訪問した場所を報告します。
SPOONはこれまで日本を中心にたくさんの活動をしてきました。
活動していくにつれ、多くの方が SPOON の会員になってくださり、クロツ ラヘラサギやその生息地、生息地を取り囲む地域に興味を持つ方も増えています。SPOON 会員は多くが日本に住んでいますが、SPOON では、クロツラヘラサギが渡る東アジアでクロツラヘラサギを介して自然を身近に想う人を増やし、さらにその人同士をつなげていく ことを結成当初から目標としていました。
そこで、その第 1 歩として、2017 年 6 月 26 日 から 30 日に間韓国を訪問し、韓国でクロツラヘラサギや湿地に関わる活動をされている 方々とお会いすることとしました。なお、このプロジェクトは、一般社団法人アクト・ビ ヨンド・トラストの助成に申請し採択されました。
韓国では、指輪やクロツラ日報といった SPOON のシステムを広げると同時に、各地で 培われてきた人とクロツラヘラサギ、人と湿地との関係を調査します。湿地は、人々が魚を捕る場であったり、潮干狩りや泥遊びを楽しむ場であったり、田んぼやレンコン畑とい った人々が耕す場でもあります。こうした人と湿地の関係の中で生まれる人々の知恵や文 化、風景を集め、それを様々な場所に住んでいるクロツラヘラサギを想う人同士が交換す る仕組みをつくりたいと考えています。また、多くの人がクロツラヘラサギの生態だけで なく、地域の知恵や文化、風景を知ることで、近くの環境も遠くの環境も身近に感じるこ とができるようになり、国を越えて人々が協力していけるようになると考えています。
韓国で訪問した場所と訪問した団体は以下の通りです。

韓国では、6 団体を訪問し、17 人の方が新たに SPOON の会員になって くださいました。
お会いした団体は、
Moolseal、Waterbird Network Korea
仁川クロツ ラヘラサギネットワーク
WWF Korea
East Asian and Australian Flyway Partnership(EAAFP)
People’s Solidarity for Participatory Democracy(PSPD)
です。
他にも、クロツラヘラサギの研究者、上記団 体と協力して活動している人々、江華島の漁師さん、日韓交流の活動を 行っている方など、たくさんの方々にお会いしてきました。
お会いした 方々には、その方が行っている取り組みを聞き、SPOON の活動への意見 を頂き、そして今後の協力についてお話ししてきました。多くの方に応 援して頂くことができ、これからの新しい活動につなげられそうです。

私たちはクロツラヘラサギに連れられて韓国まで来たわけですが、そこ で見た景色もまた、とても印象的でした。
江華島では、島の史跡を巡り、朝鮮時代、フランスとの戦争時代、日本 の植民地時代のことなど、江華島で起きた歴史的出来事を学びました。 また、韓国と北朝鮮の国境にも連れて行っていただきました。川の向こ う側(わずか 2km 先!)に北朝鮮が見え、対岸からは大音量で音楽が流 れてきていました。川のこちら側にも向こう側にも同じように田んぼが 広がっていますが、川の手前には高い柵があります

仁川では、干潟を埋め立てた土地に建つたくさんの高層ビル、そしてそ この遊水池にやってくるクロツラヘラサギたちを観察しました。クロツ ラヘラサギがやってくる遊水池では、子どもたちがクロツラヘラサギに ついて学んでいました。

クロツラヘラサギに連れられてやってきた韓国で、歴史を学び、北朝鮮 のこと、世界のこと、平和についてまで考えさせられました。そして、 現在の都市と自然の関係を目の当たりにしました。クロツラヘラサギは 普段はただのかわいらしい鳥ですが、とても多くのことを教えてくれま した。 私たちは、お会いした方々と話し合ったこと、見たこと、感じたことを もとに、これからも人と自然とのつながり、国を越えた人々のつながり を築いていきます。
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