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【クロツラ日報】初めての干潟、そしてクロツラヘラサギ


Spoon会員のみなさま、こんばんは。この春から東京工業大学の土肥研究室にお世話になっています、櫻井翔太です。 タイミングよく干潟ツアー、オフ会に参加させていただいたのでその様子と感想を書きたいと思います。干潟ツアーはふなばし三番瀬海浜公園と葛西臨海公園の2箇所をバスで回るものでした。 準備してくださった方々、バスの運転手さん、ガイドさん、ありがとうございました!

ふなばし三番瀬海浜公園では小澤さんがガイドをしてくださりました。

とても風が強い中、僕たちは風に背を向けさせてくれ、風に当たりながら色々なことを教えていただきました。ここでは2人1組になりシャベルで土を丁寧に掘りました。土に開いた小さな穴をめがけシャベルを入れると、小さなカニがひょこっと現れます。このカニはコメツキガニというそうです。僕自身はもちろん初対面なので「カニさんこんにちは。」とあいさつをしていると、ここによく来るの子なのか小学生の子に「それくらい知らないとダメでしょー!」とダメ出しされました(笑) そういえば生き物自体と触れ合ったのがかなり久しぶりで、楽しく時間が過ぎて行きました。 ちなみに僕たちのペアがとったコメツキガニがたまたまその日一番の大きさだったんです!そのカニを代表とし、小澤さんがオスメスの区別の仕方、体の特徴について解説してくださいました!本当にありがとうございました。

次の葛西臨海公園では、初干潟にして、初クロツラヘラサギを見ることができました! 自分は学部時代は建築が専攻だったのでそこに谷口吉生さんが設計されたクリスタルビューという展望台があることは知っていましたが、干潟という新たな観点が入ったことで、大自然を相手に展望台に立った時、そして建物を離れて干潟から見た時に建築を学んでいた時以上の学びを得た気がしました。建物の美しさに感動する間もなく、再び強風の干潟へ。もうそっちには行きたくないなと思いつつも(笑)、鳥も見たいしなぁという期待が足を前に進めます。ガイドの小島さんによるとクロツラが見られるスポットは決まっていると!じゃあもう見れるかなと期待していると残念ながら初めの場所では見れず。次の場所に移動しますという時にはもう体が風に打たれ、ツアー参加者は皆お疲れの様子。これが干潟かと、自然の力を肌で感じます。そしてようやく、次のスポットで!見れました!顔が隠れているのではっきりとではなかったですが、管理されていない自然の中を強く生きる一匹のクロツラヘラサギ。東京で見れたのはとても良かったです。というのもクロツラヘラサギは韓国、台湾、中国、日本の周辺を飛んでいるようで(恥ずかしながら後のオフ会で知りました。飛んでいる場所をflywayということも。これはそのままですね笑)世界規模だということをここで知りました。職人さん手作りの足環(指輪)をつけてハイチーズ!

そしてオフ会。

今回はほとんど身内だったので、もっとたくさんの人に参加してもらい色々な話を聞いたり、話せたりできればいいなと感じました。僕にとって印象に残っている参加者の言葉が「人間は国境を引いて必要もない争いを起こしぎこちない世界を生んでいるけど、鳥たちはそんなこと関係なく年中飛び回っている。」というものでした。普段自分が生きている範囲はとても狭く、グローバルな世界と言いつつもローカルにすら触れられているか分かりません。自然と生物のスケールの大きさを感じ、この活動の意義をようやく理解しました。今まで建築と自然の二項でしか考えたことはなかった僕にとって、自然の中には多くの生物がいてその生物の欲求を人間が考えて、まず自然と生物の二項から考えるべきだということを心から感じました。生物を保護するという目的が人の繋がりを作り、世界を平和へと導くのかもしれない。決して生物を保護するということが手段になって欲しくないなと思いました。地図の上に会員の数だけおはじきを置き、現状プラス1000人をまず目標に、これからも活動していきます!

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